これまでの≪しゃべり場≫

2014年第3回【しゃべり場】 9月17日(水曜日)10:00~12;00

 けやきプラザ10階大会議室、出席者 16 

☆千葉県東葛飾障害者相談センターからも参加してくださいました。

今後判定などでお世話になる機会が多いので、大変心強く思いました。

≪話し合いの内容≫

 ①我孫子市からの障害者支援事業のアンケートの件

 ②今日のテーマ「かわいい子には旅をさせよ」

   参加者からの近況を含め、子供の直面している問題についての話

 ③「子どもの発達を考えるSTの会in小樽」の報告(ST)

    「ペアレント・メンター」について

    「サポートブックの活用」について

    「カニングハム・久子先生の講演会」

    「吃音を考えるつどい」

    「全障研茨城支部の専攻科を考える会」等(情報提供)

2014年度第4回【しゃべり場】 12月3日(水曜日)

けやきプラザ10階大会議室   出席者29名

  ☆千葉県東葛飾障害者相談センターの山谷判定課長・高田心理判定員・加藤知的障害者福祉司がご参加。

しもふさ学園創立期、理事の島田豊さんの 貴重な体験談】

   島田さんのお話は,“自分の子の為”だけではなく“ここに入所するすべての子の為に”という姿勢で貫かれてました。素晴らしい“施設”の設立姿勢には観念ではなく、設立に関わった方々の≪人間らしい視点≫があるように思いました。島田さんの父として、夫としてご苦労されたお話の中には、人生におけるとても大事な手がかりが沢山詰まっており、共感を感じるとともに、大変勉強になりました。

 ※参加者の感想(一部)

 ★大変有意義な時間でした。 障がいのある子を育てている親たちに共通する悩みは、この先どうなるのだろうという将来への不安だと思います。現在ある制度に,どんな利点や問題点があるのか、本人のために本当に良い方法とは何か、親としてできることは何か、常々考えていることでしたが、島田さんのお話を聞きながらその立場に立って初めてわかる『疑似体験』をさせていただいた気持ちがしました。島田さんの体験談は,なかなかお聞きすることのできない貴重なお話ばかりで、施設の設立に至るお話からは少し先を行く先輩お父様としての率直な気持ちや,お子さんへの思いの数々が伝わってきました。何よりも血のにじむような困難や,父親としての葛藤、夫としての苦悩、たくさんの人々との交流で得たことをひとつずつ大切になさってきたことがお話から伝わってきました。みんなそれぞれが違い,お手本のない世界で、迷ったり、右往左往も当たり前です。仕事柄,親御さんと交流する機会があるのですが、島田さんからお聞きしたことを活かしながら正しい情報をお伝えしていこうと思います。  (茨城県内の障がい児通所支援事業所 指導員)  

 ★素晴らしい講演会でした!人生の先輩のお話は、全てが心に響き、感動と尊敬の連続でした。はじめにご挨拶くださった、土岐さんのお話も、もっとお聞きしたかったです。 島田さんの、我が子が障害を持っていると知らされた時の家族の葛藤、周囲への理解を求めての努力など、私自身も無我夢中で手探りの子育てをしていた頃を思い出しながら有難く拝聴いたしました。しもふさ学園設立の苦労されたお話もとても勉強になり、「心を持った職員」の大切さ、良くわかりました。そんな施設で生活されている子ども達は幸せですネ。「子供に障害があったからこそ、出会えた素晴らしい人達がいます」 という島田さんの言葉に同感です。私もよく思います。「はとの会」に参加でき本当に良かったです。( 18才男子母 )

  ★島田さんのお話は一言ひとこと心に染み込みました。グループホームに入ったからそれでいいと思うのではなく、これから親に何ができるか色々考え、気持ちを引き締めていきたいと思いました。島田さんの言葉をお借りして、『元気で1日でもなが~く頑張りたい』と思います! (28才の子どもの親)

 ★親の共通の心配事である、親亡き後の準備として、成年後見制度の隙間を埋める、『疑似親』という活動を実践されている話が新鮮で興味を持ちました。具体的な準備の為の大きなヒントとして、参考にさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。 (23歳の自閉症の子どもの親)  

現在43才のお子さんの、幼少期から現在の様子、そして しもふさ学園の立ち上げのご苦労から学園の現在に至るまでのお話しは、できたばかりの通所作業所に通ってる子供をもつ親として、とても参考になり島田さんのお話しを聴けてラッキーでした。できればもっと多くの方に島田さんのお話しを聴いてもらいたいと思いました。 (重度自閉症19 の母)

★書店で、島田律子さん著の「もう私は逃げない‥自閉症の弟‥」のタイトルを見つけた時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。何の悩みもなく、言いたい事を自由に発言され、思いのままに人生を謳歌されている様に見えたTVの中の律子さんが、障がい児を持つ親である私と何ら変わらない、むしろ似すぎている闇に包まれた人生を送っておられ、今 ご自身と向き合い‥もう逃げない!と宣言された。なら私はこれでよいのか‥と思っても答えは出ない。でも現在各々の生きにくさを抱えた3人の息子達を目の前に‥もう逃げない人生をやっと送ることができている。苦労は絶えないが、素敵な出逢いが山ほどあり、支え合っていると実感できる、孤独感など全く感じない幸福な人生を今やっと謳歌している。 この度のはとの会の企画に心より感謝し、律子さんのお父様の島田氏が活き活きとご講演されるお姿を拝見し、私もこの方に続かなくてはと改めて決心した次第です!(.)

※島田理事から、娘さんの律子さんがお書きになった本「私はもう逃げない -自閉症の弟から教えられたこと- 」をいただきました。 しもふさ学園後援会発行の「菜の花会後援会だよりNO52」もございます。 読まれたい方には貸し出しをいたします。 沢山のご感想を本当にありがとうございました。

 島田 豊さんの略歴

 昭和12627日生

 富士銀行(現みずほ銀行)支店長を歴任

 定年退職後 日動火災(現東京海上日動火災)顧問

 社会福祉法人 菜の花会(しもふさ学園、しもふさ工房、アーアンドディ-だいえい)

 の運営法人の理事。現在に至る 

2015年度 第1回【しゃべり場】 3月10日(火曜日)

けやきプラザ10階大会議室  出席者27名

 【NPO法人おおぞらの秦靖枝(はた やすえ)先生の話】

  テーマ≪子どもと離れるために、親が動けるうちにしておきたいこと≫

 運営されているグループホームや作業所設立、障害を持つ子の育ち、成年後見制度までの話を、さまざまなケースを例にひいてお話くださいました。  多岐にわたって福祉の現場で活動してこられた先生のお話は、全てが身に沁みる思いでした。特に、当事者の抱える問題の裏に潜む、親が良かれと思ってやってきたことが何を招くのか?という問題は、わが身に置き換えて心に響きました。  巻き起こる地域住民反対運動を乗り越えて作られた作業所やグループホームで楽しく暮らす利用者の方々の姿には希望を感じ、また成年後見についてのお話も参考となりました。 秦先生の貴重なポリシーと実践のご講演は、教科書にはない学びが沢山込められ、参加者の方々の道標となると思います。

 ☆千葉県東葛飾障害者相談センターから言語聴覚士の宮崎さんご参加

 講師:秦 靖枝先生・・・牛久市在住茨城県立医療大学講師NPO法人「おおぞら」理事牛久市社会福祉協議会理事、市民のたまり場としてバリアフリーの喫茶店「ハモナカフェ」主宰■略歴:広島市生まれ。国際基督教大学卒業(社会学専攻)。夫の転勤に伴い、長崎、水戸、沼津、横浜と転居ののち、1976年から牛久市に住む。義父の介護をきっかけに、「地域ケア研究会」を開始。さらに幅広い市民のネットワークの必要性を感じて「牛久市民福祉の会」を設立。講演会の開催や福祉マップ作り、ミニデイサービス、送迎サービス、パソコン教室など、市民によるサービス提供に取り組んだ。1999年に「NPO法人おおぞら」を設立し、理事として知的障害者の就労の場やグループホーム4軒を運営。また国、県、市の審議会や計画策定に委員として関わり、実践に基づく新しい地域づくりを提言。「誰もが安心して暮らせるまちづくり」を進めておられます

 感想の一部をご紹介します。

 ★素晴らしいお話でした。特に「親なき後」ではなく、「親のある今」と言う言葉が大変胸に響きました。障がいを持っていても楽しく働ける場所があるということ、沢山の方々に助けて頂きながらも一人一人生き生きと自分の力で生活できる場所があること、そんなグループホームでの未来があることを聞いて、明るい気持ちになれました。今年3才になる自閉症の息子、可愛い息子ではあるけれど、私自身、障がいを受け入れられず、周りに隠そうとしたり、何故私だけがこんな辛い目に・・と涙が止まらなく、悲観的になっていました。そんな孤独な自分に勇気を貰えました。またお話を一緒に聞いていられたお母様方の熱心でパワフルな姿を見て、私も一緒に頑張りたいと思いました。まだまだ辛く大変な事はあるけれど・・息子のために自分のためにも何か出来る事はないかと、少し見方を変えて、毎日の積み重ねを大切にしながら、生きたいと思います。良い先生に出逢え、素敵なお母様方との出逢いに感謝致します。(3歳児の母)

  ★障がい者の尊厳を守り、意思決定支援の立場で事業をされている先生方に感銘を受けました。また、グループホームで落ち着いて生活している息子は幸せだなぁ、と改めて思いました。成年後見は、先伸ばしにせず取り組まなければなりません。「あの子達は天使ではありません」の言葉に笑ってしまいました。本当に、したい事を通すためには様々知恵を働かせますから。先生のご健康をお祈りいたします。(26歳の子の母)

   今回のテーマ「子どもと離れること・親が動けるうちにしておきたいこと」で、秦先生のお話をお聴きし、なるほど、確かに、と思う事がたくさんありました。子どものためにと手を貸していたことが、子供の可能性をかえって潰していたのだと、改めて考えさせられました。これからグループホームに入所するまで、私達、親がなにをしなければいけないのか、また、何が出来るのか、まだまだ課題は、たくさんあります。本当に親が動けるうちにすべき事をもう一度再確認した時間でした。今日の講演会に参加させて頂き、とても心に響く貴重なお話をお聴き出来た事を嬉しく思います。(19の子の母)

  はとの会の講演会に参加して、秦先生から、成年後見人制度の概要、後見人には任意後見人と法定後見人があることなどをお聴きしました。後見人を依頼する場合、金銭管理、身上監護の観点から、どのような方法を考えていったらよいかという点は、これからの課題となってきます。また、NPO法人おおぞらの取り組みである、グループホームのご紹介も、とても興味深くお聴きしました。共同生活をしている方達が、人としての尊厳を保ちながら住み慣れた町で生き生き暮らし、地域社会と繋がり、社会の一員として暮らしていることを知り、少し安心した気持ちになりました。期せずして講演会のあった日の午後、地域のグループホームに空きが出て、我が家の23歳の息子も入所することになりました。秦先生から色々学べましたこと、本当にありがたく思っております。(23歳の子の母)

  ★秦先生のお話し大変感動的で、また目からウロコでした!先生のお話を聴いて、今まで自分の頭の中にある、まとまりがつかなかったことが見え、これから私には勉強する事が色々あるんだ!ということに気がつきました。後見人制度についても、もうその時期に来ていること、長期的な視点で物事を見て行くのだと思いました。先生のお話を聴いたことでそれらに気づくことができ、本当にありがとうございました。(24歳の子の親)

  秦先生との出逢いは、NPO法人「おおぞら」理事長である名兒耶さんが、娘さんの成年後見人になったことで、選挙に行くことが大好きだった娘さんの選挙権がなくなる事態となり、「権利を守る制度のはずが、選挙権がなくなるのは違法なのではないか?」と裁判を起こされ、署名活動協力をさせていただいた時でした。その後、「おおぞら」理事である秦先生の講演の評判を耳にして、秦先生が講師をされることになった手をつなぐ育成会の研修会にも全て参加させていただきました。大学で講師をされているばかりでなく、日々実践をされている先生の講話は、いつも新鮮で、自分を省みられるようなハッとする内容なので、是非はとの会の皆さんにも聞いてもらいたいと願っておりましたので実現でき本当に嬉しかったです。グループホームで起こる問題、それが全て親との関係からくるものであること。親の思いと子のニーズのズレ。障害があっても人としての人生を全うさせる。親亡き後を案ずるならば親の元気なうちにしておかなければならないことは何か。等々。私達にたくさんの気づきを投げかけてくださり、期待以上の内容でした。秦先生、今回も素晴らしいお話を本当にありがとうございました。(1315歳の子の親)

●2015年度 第2回【しゃべり場】 7月1日(火曜日)

ボランティア相談窓口 て・と・り・あ で開催 参加者 9名 

今回は、5月27日に行った しもふさ学園見学会の感想やそれぞれの近況報告・情報交換など話し合いました。午後は我孫子市の市制45周年の式典に招かれていたので、早めに終了しました。